01:驚きはすぐそばに-2

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唯一の救いは、支援チェインだけは相手を上回っていること。 黒川マスターの指示により、ゆっきー姉さんとリオンさんが妨害を捨て、最初から支援に回ってくれてたことが大きい。 おかげで、私とマスターのステはすでに天井に達していた。 それでも、厳しい戦いには違いないな…。 「かほりんさん、【平将門[SSR]】の防御力は?」 「まったく強化されてないし、HPも一回も回復してない。正直、これ以上の攻撃は危険かも」 マスターの問いに即座に答える優秀ナビゲーター、かほりんさん。 「もー、めんどっちいから全体魔法で倒しちゃおうよぉ!魔法攻撃なら『呪怨』も発動しないし!」 「相手前衛が一人なのにかい?このポイント差をひっくり返すには、他の相手前衛が回復してきてから全体魔法を重ねていくしかない。ここでムダ撃ちできないし、するだけのAPの余裕もないでしょ?」 私のめんどっちがりな性格に、マスターから冷静なダメ出し。 ホントはわかってるんだよぅ。 全体魔法は生存してる相手前衛の数が少ないとダメージが極端に下がっちゃうから、今使ってもムダだってことぐらい…、さ。 わかってるんだけど、他にいい手が思いつかないだよぅ…。
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