8212人が本棚に入れています
本棚に追加
唯一の救いは、支援チェインだけは相手を上回っていること。
黒川マスターの指示により、ゆっきー姉さんとリオンさんが妨害を捨て、最初から支援に回ってくれてたことが大きい。
おかげで、私とマスターのステはすでに天井に達していた。
それでも、厳しい戦いには違いないな…。
「かほりんさん、【平将門[SSR]】の防御力は?」
「まったく強化されてないし、HPも一回も回復してない。正直、これ以上の攻撃は危険かも」
マスターの問いに即座に答える優秀ナビゲーター、かほりんさん。
「もー、めんどっちいから全体魔法で倒しちゃおうよぉ!魔法攻撃なら『呪怨』も発動しないし!」
「相手前衛が一人なのにかい?このポイント差をひっくり返すには、他の相手前衛が回復してきてから全体魔法を重ねていくしかない。ここでムダ撃ちできないし、するだけのAPの余裕もないでしょ?」
私のめんどっちがりな性格に、マスターから冷静なダメ出し。
ホントはわかってるんだよぅ。
全体魔法は生存してる相手前衛の数が少ないとダメージが極端に下がっちゃうから、今使ってもムダだってことぐらい…、さ。
わかってるんだけど、他にいい手が思いつかないだよぅ…。
最初のコメントを投稿しよう!