00:発端はすぐそばに

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23:29 一斉に立ち上がった私たちに、猛然と敵前衛が襲い掛かかってくる。 敵の狙いはすぅ太さん。 でも私の『身代わり』のほうが早かった。 すぅ太さんを狙った攻撃が、すべて私に集中する。 だが、斉天大聖なめんな。 ただでさえもともと防御力高いうえに、後衛の支援を受けた私はもはや鉄壁。むしろヒマラヤ山脈。 しかも、 こっちは前衛が全員寝てたから、相手の攻撃チェインなどとっくに切れている。 ダメージはどれもこれも3ケタどまり。20,000近くある私のHPはびくともしない。 「うははは!効かぬわぁっ!」 私はリアルに雄叫びを上げる。 スウェットの上下なんて着てなければ気分は完全に世紀末覇者だ。 やがて、精神集中で魔力を高めたすぅ太さんの『最後の審判』は無事に発動し、私たちはあっけなく逆転に成功した。 無様に立ち上がる相手前衛を、黒川マスターとリュウジさん、わぁわさんが各個撃破してゆく。 フタを開けてみれば、大差だった。 『ぬこのしっぽ団』 258,632ポイント 『幻影旅団』 201,954ポイント 23:30 私たちの戦いは、終わった。
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