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あーもー、
まさかまさかの『身代わり』で大敗だよぅ…。
あのあと前衛みんなで抵抗してみたものの、大幅にステを下げられた私たちの攻撃力では、ほとんどろくにダメージを与えられなかった。
ちくしょー。あと1秒でも目押しが早かったら、勝ててたかもしんないのにっ…!
私は大きなため息をついて、イスの背もたれに体重を預けた。
ぎぎぎ…、とイスが不気味な音を立てて軋むのは、物が古いからだ。私が重いからじゃない。
それにしても…、疲れた。
たった30分間なのに、さっきのバトルはホントに疲れたなぁ。
「んっ…」
私は不意に、込み上げてきた快感に身をよじる。
古ぼけたイスが、また軋んだ。
なんだろう、この感覚…。
あの時、
敵リーダーに2万以上の大ダメージを与えて気絶させた時、
私の中を、快感が突き抜けた。
身体の奥の方でズキズキと疼いてたモノを、ぐりぐりと何かで突き上げられたような、そんな不思議な快感だった。
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