01:驚きはすぐそばに-2

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あーもー、 まさかまさかの『身代わり』で大敗だよぅ…。 あのあと前衛みんなで抵抗してみたものの、大幅にステを下げられた私たちの攻撃力では、ほとんどろくにダメージを与えられなかった。 ちくしょー。あと1秒でも目押しが早かったら、勝ててたかもしんないのにっ…! 私は大きなため息をついて、イスの背もたれに体重を預けた。 ぎぎぎ…、とイスが不気味な音を立てて軋むのは、物が古いからだ。私が重いからじゃない。 それにしても…、疲れた。 たった30分間なのに、さっきのバトルはホントに疲れたなぁ。 「んっ…」 私は不意に、込み上げてきた快感に身をよじる。 古ぼけたイスが、また軋んだ。 なんだろう、この感覚…。 あの時、 敵リーダーに2万以上の大ダメージを与えて気絶させた時、 私の中を、快感が突き抜けた。 身体の奥の方でズキズキと疼いてたモノを、ぐりぐりと何かで突き上げられたような、そんな不思議な快感だった。
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