01:驚きはすぐそばに-2

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「だから師匠って呼ぶな!!呼ぶならひめちゃんにして!!」 「わかりました、ひめちゃん。先程のバトルログ確認しましたよ。最後はまさかの展開でしたね」 「そーなの!まさかあそこで『身代わり』がくるとはね~…!」 「このゲーム、相手のジョブまでは表示されませんから。あの【平将門[SSR]】のジョブがヴァンガードだとわかっていれば、黒川さんもあんな指示は出さなかったでしょう」 ん? なんだこの人、初心者のわりにはやたら詳しいな。 「とにかく、相手の作戦勝ちというところですね。いや、ステ差を考慮すれば、かなり苦しめた方じゃないかと…」 「…ちょっと待って!」 不意に私はとあることに気づき、サイファさんを遮った。 いや、 遮ったといっても、お互いの個人掲示板で書き込みのやり取りをしてるだけだから、私が一人で叫んだに過ぎないんだけど。 私は改めて、サイファさんのマイページを食い入るように見る。 【サイファ(Lv21)】 たったの30分かそこらで、一気にレベルが上がっていた。 いや、それはそれとして…、 マイページに表示されている彼のメインアバターが、いつの間にか、変わっていた。 【卑弥呼[SSR]】 …なぬィ!?
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