02:異変はすぐそばに

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「おはようございます。昨日はバタバタしてて挨拶もできずすみません。今日からお世話になります」 「よろしく、サイファさん。期待してるよ」 私が『ぬこのしっぽ団』の掲示板に出向いた時には既に、黒川マスターとサイファさんが、そんなお約束のご挨拶を交わしていた。 「サイファさんはじめまして!不良主婦その2、かほりん☆で~す」 「あら、不良主婦その2は私じゃなかったっけ?」 「リオンさんはその1だよ!私がその2!」 いやいや、んなことどっちでもいいぢゃまいか…。 私は不良主婦ふたりの会話を切ることに若干ためらいつつ、わざとらしく挨拶をした。 「サイファさんはじめまして。ひめこだよ!よろぴく!」 「ひめこさん、こちらこそよろしくお願いしますね」 同じく、わざとらしい返信がサイファさんから書き込まれた。 例のプログラマーだかなんだかゆう話は、ここでは伏せといたほうがいいのかな? その確認も含めて、私はサイファさんのマイページに向かうことにした。
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