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暗殺者のナイフはセルビアの右手に握られていた
「いつの間に……」
暗殺者はつい、声を出してしまった
声を聞きセルビアは苦笑いする
「何がおかしい?……」
暗殺者は怒りを抑えながら静かに尋ねた
セルビアはすぐ笑いをこらえて真剣な表情になる
「あんた女だったのか……」
暗殺者は負けじとセルビアを睨む
「いくらでもいるだろう、こんな裏の住人は私のような女も……」
「そうだな、悲しいことにいるね、たくさん……」
そう言いながらセルビアは苦笑いする
「もう止めないか?」
「ふざけているのか?」
セルビアはまた真剣な表情になり言う
「いや、あんた生きるためそんなことしてるんだろ?」
「貴様に何がわかる?」
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