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† † † † † †
少年は部屋の窓から入ってくる、暖かな春の日差しで目が覚めた
「……眩しい……」
そう言いながらもベッドから出て、靴を履き、服を着る
少年の服は肩に少しだけ刺繍の入った赤い服
服を着て、うんと背伸びをすると部屋のドアを開けた
部屋を出て廊下を右に歩き出す
ほんの少し歩いたところで螺旋階段があり、少年は階段を降りていく
下では、宿の主が階段の隣のカウンターで待っていた
「本当に明日いっちまうのかい?」
少年は苦笑いしながら答えた
「仕方ないだろ、俺がこの街に来たのは依頼なんだから、終わったからには帰るよ」
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