プロローグ

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その時、赤い星が、腹に飛び込んだのを和希は覚えている。 和希は意識を失い、目を開いた時には、病院だった。 病院に運ばれたのは和希だけでは無かった。 両親、友人。そして、観測客。別の病室も合わせると十人以上はいた。 他の地域も合わせるとかなりの数になると後で知った。 病院を退院した和希は、学校で硝子を破裂させる事件を起こした。それが最初であった。 触れてもいない窓硝子が破裂し、廊下に散らばった。
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