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和希も良くわからなかった。
すべてを整理するのに時間が掛かった。
なにせ、いきなりだ。そんな不可解なことが数回続いた。
しかし、和希ばかりではない。両親もあの時、病院に運ばれた人々も、不可思議な現象に見舞われていた。
和希が中学三年の夏休みの時、政府の人間が「集団失神事件」に関わった人々の研究をしたいと家に訪ねてきた。
最初は渋っていた両親が、中学卒業と同時に転校を決意して、和希は住み慣れた地元を離れることになった。
そして、「集団失神事件」から四年。
高校三年生となった和希は、魔法云々を隠して新しい学校に通っている。
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