先輩

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数週間が経ったある日。 部活が早く終わり、肖さん達は 何か食べに行こうと相談しているようだった。 「おーい、正紀。お前らも来いよ」 二人で帰ろうとしていると 肖さんから声が掛かった。 「あ、はい!カズ、行こうぜ」 正紀に クイッと袖を引かれた。 「あー 俺は いいや。そんな腹減ってないし。帰ってやることあるし」 「何だよ、付き合い悪いなあ」 正紀は つまらなそうに言うと 俺から離れて行った。 「肖さーん、カズ用事あるみたいだから」 肖さんが チラリと俺を見る。 俺は ペコリと頭を下げて その場から去った。 胸が痛い。何だよ… どっか行けよ、こんな気持ち。 自分で自分に腹が立っていた。
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