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9時になり、鈴音と通話を始める。
でもどんな話をしていいのかわからない。
それにまだスカイプになれていない。
「碧?」
「ん?」
「いや、なに話そうかなぁって」
あははっと控えめに笑う鈴音。
こういう時、普通は男がリードするもんだよな。だけど、なにを話していいか全然わかんない。
女子とメールや電話は鈴音が初めてだし、遠距離だし...
「ね、ねぇ、鈴音ってなにが趣味?」
あ、ありがちな質問をしてしまった。
「私は小説とか絵、描くのが好きだよ」
「へぇ、意外だね!」
「言われる」
「うそ」
「なんで嘘になんのよ。
碧は?」
「俺?俺はー...」
これといって趣味はない。
ずっとサッカーしか見てなかったから。
「サッカー...かな?」
「まぁ、そりゃそうだよね」
鈴音は笑いながら話を続ける。
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