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放課後、部活がなくなり真琴と一緒にラーメン屋に行き、しょうゆラーメンを食べていた。
「あのさぁ、鈴音って声、低いよな」
ぶっと吹き出す真琴。
「けほけほっ
なに、呼び捨て?」
「え、うん?」
「いいか…
意外とな。でも嫌いではないだろ?」
「まぁ、確かに」
話が終わり、再びラーメンを食べる。
「ごちそうさま」
「おう、碧くん、彼女できたのか?」
「出来てないっすよー」
ヤバい、啄じぃの話は長い。
「啄さん、これ」
「お、毎度ありー」
真琴、ナイス!
ラーメン屋を出て自転車を押しながらゆっくり歩く。
「じゃあ、また明日」
真琴が笑いながら手を降って右路地に入っていく。
ブーブー
携帯が鳴る。
「鈴音からだ」
Re:Re:
『終わったー(;´о`)
朝はごめんね😖』
自転車を止め、メールを返す。
Re:Re:
『お疲れ(笑)
大丈夫だよ~』
再びペダルを踏み、家までノンストップで帰る。
「ただいまー」
「あら、今日早いのね」
「うん」
部屋に戻って、スウェットに着替える。
リビングのソファーに座りながら携帯を見る。
まだメールは来ていない。
「お兄ちゃん?」
「なんだ、瑠奈」
「瑠奈ね、お兄ちゃんにね、絵、描いたの!」
「お、うまいな!!」
瑠奈を褒めるとすごい笑顔で抱き付いてきた。
「あ、メール」
瑠奈を撫でながら携帯を開く。
Re:Re:
『ごめん、ちょっとみんなと遊んでた💦』
元気だなぁ...
そう思いながら、12時までメールを続けた。
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