1話

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今日は土曜日。1日練習という話だったが、雨のため中止。 あー暇だな。 どっかいきたくても母さんも父さんも仕事だしなぁ... 瑠奈は幼稚園だし。 つまんねー 「鈴音、今日、文化祭だっけか...」 鈴音にメールしたかったけど 昨日から文化祭でメールしてもすぐにはメールが返ってこない。 暇だ... いつの間にか俺は寝ていた。 4時間は軽く寝ていた。 寝てもまだ2時。 「あ、メール...なんだよ、真琴かよ!」 Re: 『今、暇?』 Re:Re: 『暇っちゃ暇』 Re:Re: 『家、来ないか? 鈴音と話さない?』 「えっ!?」 思わず飛び上がった。 すぐに髪を整えて、適当に着替えて真琴の家に向かった。 「くんの、はやいなお前」 笑いながら真琴は俺を自分の部屋に招く。 パソコン? スカイプ? 「ちょうど、鈴音からスカイプやろってきたからさ」 「え、でも今日...」 「馬鹿だよな、あいつ」 そう言いながらスカイプの発信ボタンを押す。 「もしもーし」 「鈴音、碧いるよ」 「え、嘘!」 「ほら、しゃべろよ」 「り、鈴音」 「本当だぁ!」 テンションが上がったのか声が裏返る鈴音。 真琴が片方のイヤホンを貸してくれた。 「ってか、鈴音、文化祭じゃないの?」 「あー…実は――」 風邪を引いたらしい。 馬鹿だな。
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