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今日は土曜日。1日練習という話だったが、雨のため中止。
あー暇だな。
どっかいきたくても母さんも父さんも仕事だしなぁ...
瑠奈は幼稚園だし。
つまんねー
「鈴音、今日、文化祭だっけか...」
鈴音にメールしたかったけど
昨日から文化祭でメールしてもすぐにはメールが返ってこない。
暇だ...
いつの間にか俺は寝ていた。
4時間は軽く寝ていた。
寝てもまだ2時。
「あ、メール...なんだよ、真琴かよ!」
Re:
『今、暇?』
Re:Re:
『暇っちゃ暇』
Re:Re:
『家、来ないか?
鈴音と話さない?』
「えっ!?」
思わず飛び上がった。
すぐに髪を整えて、適当に着替えて真琴の家に向かった。
「くんの、はやいなお前」
笑いながら真琴は俺を自分の部屋に招く。
パソコン?
スカイプ?
「ちょうど、鈴音からスカイプやろってきたからさ」
「え、でも今日...」
「馬鹿だよな、あいつ」
そう言いながらスカイプの発信ボタンを押す。
「もしもーし」
「鈴音、碧いるよ」
「え、嘘!」
「ほら、しゃべろよ」
「り、鈴音」
「本当だぁ!」
テンションが上がったのか声が裏返る鈴音。
真琴が片方のイヤホンを貸してくれた。
「ってか、鈴音、文化祭じゃないの?」
「あー…実は――」
風邪を引いたらしい。
馬鹿だな。
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