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「姉貴、朝」
私の朝はこいつで始まる。
「今日の朝飯ご飯とパンどっちがいい?」
ベッドに腰掛け私の髪をさわりながら微笑むのは彼氏でなく弟。
「ご飯がいい…」
「わかった…」
額に口づけられるのもいつものこと。この弟は私を一体なんだと思ってるんだ?
彼女か?彼女なのか?言っておくがそのような禁断の愛はお断りしていますが…
「ちょっと待ってろ…」
そう言って名残惜しそうに私を見るんじゃない!
この春中3となる私の弟は学校ではアイドルのような存在らしい…。さらさらした黒髪に整った顔立ち、細身の長身とくれば女子が放っておくわけもないか。
だがしかし、言っておきたいことがある。私の弟を勝手にアイドル的存在にするなとかそんなことではない。それはむしろ姉としては喜ばしい!………話がずれたようで申し訳ない。私が言ってやりたいのは1つだけ。それは………
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