プロローグ

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ガシャーン!! けたたましい騒音で私は目を覚ました。 いつもなら目覚ましのベルで起こされるはずなのに、今日だけはいつもとは違う朝でスタートした。 慌てて飛び起きた私は、音のした方向を見て叫んでいた。 「何?」 別に何も壊れていないし、音の原因も見当たらない。 いつもと変わらない何もないシンプルな部屋のままだった。 (気のせい?きっと夢でも見たんだ。) 自分に言い聞かせるように念じて私はもう一度辺りを見てから、時計を見てベットに潜り込んだ。 「助けて…。お願いだよ。世界を救って。」 誰かの声が頭の中で響いた。 「誰。どこにいるの?」 「ここだよ。ここにいるよ。」 あたりを見回しても誰もいない。 (気持ち悪い。まだ私夢を見てるの?) 無理やり目を閉じて布団を頭から被った。 「やっと見つけた。リコにあいたかったんだ。お願いだよ…僕を見つけて。」 やっぱり声がする。でも声の持ち主が見つからない。
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