プロローグ

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ジリジリジリ!! 目覚ましのベルが鳴った。 私は驚いて目覚ましのベルを止めた。 いつもの朝。でも今日はいつもの朝じゃない。 確実に私の部屋に何かがいる。 そしてそれは私に語りかけてくる。 「早くして、もう時間がないんだ。 」 私にだって時間がない。大学に行く準備をしなくちゃいけない。 「いい加減にして!」 頭の中に響いてくる声を消すように、私は叫んだ。 近くにあった携帯をつかんで部屋から逃げだそうとドアノブに手をかけた。 バシーンッ!! その時強烈な音とともにまばゆい光が私を包んだ。 「きゃ!」 私は思わず小さな悲鳴をあげた。 いつもと違う朝は、いつもと違う日常への始まりだった…
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