異世界

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私の携帯…! (やっぱり夢じゃない。) 携帯の電波は圏外。 (なんで?なんでなの…私が何をしたの?!) どんどん不安になっていく。 「どうしたの?何かあったの?」 羽の生えたうさぎが心配そうに私の顔を見つめている。 涙が出てきた…。 不安で怖くて、涙が止まらない。 私は携帯の画面を見つめながら、ただただ泣いた。 「大丈夫だよ。怖いんだね。心配しなくても大丈夫。きっとマスターが助けてくれるよ。僕も力になるから泣かないで。」 羽の生えたうさぎが私の頭をポンポンと撫でるようになだめている。 その光景を想像したら、何だか可笑しくなってきた。 「今度はわらってるの?変なの。泣いたり笑ったり、不思議な子だねキミは。…でも、キミの笑顔が見れて僕は嬉しいよ。」
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