今度出会うのはサルとキジ、ではなく

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勇者が記憶喪失になってから、朝と晩の食事は部屋に届けて貰っていました。 それは、勇者が手掴みで食べるからなのですが、最近は少し様子が変わってきました。 「殿下。このスープも、美味しいですよ?」 最初はスプーンを差し出し、勇者に温かい料理を食べさせます。 「ただ火傷してしまうので、手掴みは危ないです。このスプーンで、食べてみませんか?」
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