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「手、洗ってきたよ」
「あら、じゃ話そうかな」
「うん、話して話して」
お母さんは椅子に腰掛ける。
「未亜ちゃん(遠野さん)から、この前電話がきてね、その話されたの」
「ふーん、いつ」
「三ヶ月前」←
「あ、結構前だね!」
「いやー、未亜ちゃんは次來夢が店に来たとき話しますって言ってたわ。今日、行ってきたのね」
「え、じゃあギリギリセーフだったんだね」
「そうなるね」
私は、「はあ」とため息をついた。
お母さんも、遠野さんも、しっかりしてよ。
「お母さんは良いわよー、勉強もみっちり教えてくれるらしいし」
「そ、そうなんだ」
どんな施設なんだろ…(汗)
「來夢、行ってらっしゃいよ。ね?」
「ぅえ…?でもお母さ…」
「これで來夢の人見知りがなおるかもしれないしね」
「…う」
た、確かに私は人見知りですけども!
アンタ鬼ですか!人見知りに人見知り直せってそれ「ボルトより速く走る」くらい難しいんだからね!
「速く用意なさい。はい、コレに服、まとめるのよ」
と大量の畳まれたダンボールを渡された。
「……ちぇ。解りました、解りましたよっ」
私はふてくされ、ダンボール箱を受け取り自分の部屋へ直行した。
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