1.リアリズム

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「わ~やっぱりかわいいな」 このハト君、癒されます。 「さ、下書き完了、と」 ただ単に、シャーペンで描いただけでも、可愛さが演出されている。 あまりの可愛さに一瞬ドヤ顔になったその時。 パキッ☆ 「…へ?」 な、なな何だろ今の音。 自分の右手にあるシャーペンを眺める。 「……」 まさかコイツだなんて考えたくも無いけど… 試しにノックし… あれ!? ノックしてるのに、シャーペン特有の"カチカチ"という音がしない。 それ以前に途中で突っかかってる感じがしてる。 「…うそ」 ヤバい…、壊した。 お気に入りだったのに…コレ。 大好きな方が(女性)くれたシャーペンなのにっ! 今、一つ形容詞をあげろと言われたら絶対「死にたい」って言うよ。 「…しょーがないかぁ」 私は、ある場所に向かって、とぼとぼ歩きだした。
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