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「ちょっと來夢ちゃん、シャーシン入れすぎwww」
「我ながらJK(女子高生)らしからぬ行為でしたね…」
「はい、オッケー」
「えへへっ、ありがとうございます」
そうはにかむ。
「あ、そうだわ…はい、これ」
そう手渡されたのは、何やら、茶封筒。
「何ですか…これ」
「話そっか、來夢ちゃん今時間ある?」
と言われ、時計に目をやると、午後五時。
門限まで結構あるから余裕だ。
「まぁ、はい」
「そ?じゃ、座って」
アンティークの椅子に腰掛ける。
「來夢ちゃんは、私と同じ『モノをありのままに描く』のが得意だったのよね」
「あ、はい」
その通り…私はモノをそのまま忠実に再現した絵が大好き。
「主義って、知ってるわよね。英語にして、ismだね」
「…はい、大体なら」
「そういうあなたの…考え方かしらね…それが主義の1つ、"リアリズム"…写実主義の考え方と合致するの」
「は、はぁ」
よ、よくわかりません。
私に解らないこと言うのやめんしゃい。
「その封筒はね、政府からのものなの」
「…へ?」
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