1.リアリズム

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「ちょっと來夢ちゃん、シャーシン入れすぎwww」 「我ながらJK(女子高生)らしからぬ行為でしたね…」 「はい、オッケー」 「えへへっ、ありがとうございます」 そうはにかむ。 「あ、そうだわ…はい、これ」 そう手渡されたのは、何やら、茶封筒。 「何ですか…これ」 「話そっか、來夢ちゃん今時間ある?」 と言われ、時計に目をやると、午後五時。 門限まで結構あるから余裕だ。 「まぁ、はい」 「そ?じゃ、座って」 アンティークの椅子に腰掛ける。 「來夢ちゃんは、私と同じ『モノをありのままに描く』のが得意だったのよね」 「あ、はい」 その通り…私はモノをそのまま忠実に再現した絵が大好き。 「主義って、知ってるわよね。英語にして、ismだね」 「…はい、大体なら」 「そういうあなたの…考え方かしらね…それが主義の1つ、"リアリズム"…写実主義の考え方と合致するの」 「は、はぁ」 よ、よくわかりません。 私に解らないこと言うのやめんしゃい。 「その封筒はね、政府からのものなの」 「…へ?」
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