二人の過去
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つながれた手の温もりに、瑠奈のあたたかい言葉に、稜の心は開放されていく。 誰にも話したくないと思っていたし、誰かに話す状況が来るとも思わなかった。 それなのに自分は今、瑠奈に打ち明けようとしている。 昨夜会ったばかりの人なのに……。 「同級生って男の子?」 「いや……」 「女の子なんだ? いつの同級生?」 「小学校。5年と6年のとき、同じクラスだった」
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