1876人が本棚に入れています
本棚に追加
誰にも話したくないと思っていたのに、聞いてもらえる心地良さに稜は驚いていた。
稜には初めての感覚だった。
「稜君、凄いね。小学校時代の女の子と、今でも続いてるなんて」
「凄くなんかないよ」
「私なんて、小学校の友達とは音信普通だよ。男子はもちろん、女子とも」
「…………」
「もしてして、稜君の初恋の人?」
稜は否定も肯定もせず黙っている。
瑠奈は少し淋しくなって、握っていた手を離そうとした。
最初のコメントを投稿しよう!