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*+.開けハナ.+*
『婆ちゃん…ごめんね…。…ごめんね…。
一緒にお外に行けないんだ…。出ること許されないんだ…』
黒い髪の燕尾服を着た少年が、クマのヌイグルミを抱きしめながら泣いている。
婆ちゃんは外に出られない僕の中では、世界だった。
婆ちゃんが話してくれる話は全てが楽しくて…昔の話も新鮮だった。
ただ…最後に見た婆ちゃんは今まで一回も見たことのないくらい自分を追いつめている婆ちゃんだった。
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