第二章~レン~

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鏡に写る僕の姿はしばらくそのままだった。 何も起きないじゃないか… そう思った瞬間、鏡の中の僕がゆらゆら揺れ始めた。 勝ち誇ったように僕を見る青年。 やがて、鏡の中の世界がはっきりし始めた。 そこに写る、金髪の少女。 歳は、僕と同じくらいか。 心なしか僕に似ている。 でも、着ている服や境遇はまったくもって違うようだった。 お姫さまが着そうなゴージャスなドレス。 シャンデリアが輝く部屋。 少女は幸せそうに笑っていた。
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