それは都市伝説というには、あまりに小規模すぎて……

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→→→実に馬鹿馬鹿しい。 何が口裂け女だ。そんなものがいるなら、見てみたいくらいだ。 ………いや、今のは撤回。絶対会いたくない。 結局、いなければいいという真っ当な結論に至るわけだが。 「余計なこと言ってくれるなアイツ……」 さっきまでいた籐桐とは別れた。家の方向が違うのだ。 ということで今隣にいるのは椎成だけ。 並んで歩く椎成はちょっと小さい。身長的な意味でだ。 「暗くなってきたね」 「早めに帰らないとな」
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