それは都市伝説というには、あまりに小規模すぎて……
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小柄で華奢なその身体につい目がいく。肩まで届くセミロングの茶髪、お腹の位置で止められた四つのボタンの制服。 今日はどうやら登校日らしい。 「行くのたりー」 「何言ってんの、行くよ」 椎成はむすっと頬を膨らますと、涼の腕を引っ張った。 依然として起きる気を見せない涼は、やられるがままに揺らされる。 早く、早く、と急かされても、緊張感の一つも見せないのだ。
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