それは都市伝説というには、あまりに小規模すぎて……

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でも、行かなきゃいけないのは事実。 渋々立ち上がり、床に放り投げられ散らされた制服を取り、軽くはたく。ホコリが宙を舞い始めた。思わず咳き込んでしまう。 知らぬうちに、ずいぶんと汚れたもんだ。 それでも制服の袖に手を通し、しっかりとボタンを閉める。 ズボンを履くためにパジャマ下を脱ぐわけなので、軽く椎成に合図を送る。 それだけで出ていけと悟ったのか、椎成は黙って頷き外に出て行く。 急いで下を脱ぎ、制服のズボンを脛からももまで一気に上げる。
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