それは都市伝説というには、あまりに小規模すぎて……

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チャックを引き上げ、ボタンを閉じる。無理矢理上げたせいか、ちょっと固い。 「涼!!」 ドタバタと階段を駆け上がり、椎成がドアを開ける。 持ってるのは洗面器。中には水が入っている。 少しすくって、思い切り顔にかける。 「うわっ!!!冷てぇ!!!冷たすぎるだろコレは!!!」 「これくらい冷たくなきゃ目は覚めません!!分かったら支度支度!!」 腰に手を当て、上半身を突き出す椎成。
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