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この格好の椎成なら、そこらの中学校のクラスの大半はオトせるはずだ。
でも、世話焼きすぎてちょっと怖い。
ひとまず椎成を無視し、涼はカバンを持ってドアへ向かう。途中椎成を綺麗によけ、ノブを掴む。
と同時に、自分も何かに掴まれた。
「無視しないでよ、無視しないでよ、無視しないでよぉぉぉ………!!!」
「分かったよ……!!分かったから泣くな泣くな!!!ほら…」
ティッシュを一枚渡してやると、チーンと鼻をかむ。続けて涙を拭いていた。
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