それは都市伝説というには、あまりに小規模すぎて……

8/84
前へ
/374ページ
次へ
この格好の椎成なら、そこらの中学校のクラスの大半はオトせるはずだ。 でも、世話焼きすぎてちょっと怖い。 ひとまず椎成を無視し、涼はカバンを持ってドアへ向かう。途中椎成を綺麗によけ、ノブを掴む。 と同時に、自分も何かに掴まれた。 「無視しないでよ、無視しないでよ、無視しないでよぉぉぉ………!!!」 「分かったよ……!!分かったから泣くな泣くな!!!ほら…」 ティッシュを一枚渡してやると、チーンと鼻をかむ。続けて涙を拭いていた。
/374ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加