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「サクラ!早く行かないと遅刻するぞ!」 迎えに行く時間を伝えていたのにも関わらず、 もたもたと準備をしているサクラに、 リュウイチは少しイライラしていた。 「ちょっと待ってよ。お母さん行ってくるね!」 「はいはい、病み上がりなんだから、あまり走らないでね。」 「わかったよ。行ってきます!」 サクラの母親は、リュウイチに声をかけた。 「リュウイチ君、サクラをお願いね!」 「はい、任せて下さい!」 「お母さんやめてよ!リュウちゃんも別に迎えに来なくていいって、  言ったでしょ。」 「ったく心配してるのに強がるなよ。ほら行こうか!」 2人はエレベータで下に降り、 高校へと歩いくとサクラがリュウイチに話しかけた。 「ねぇ?」 「なに?」 「一緒に教室入るの?」 「ん?なにか問題でも?」
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