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サクラは、手を動かしアタフタした様子で話した。 「だって、ハズかしいんだもん。  あれだよ?リュウちゃんといるのが、  ハズかしいんじゃなくてさ・・・リュウちゃんも迷惑でしょ?」 リュウイチは、鼻で笑った。 「フッ・・・桐山夫婦っていう呼び名か?」 「うん・・・付き合ってる訳じゃなくて、近所の幼馴染なだけだしさ  茶化されるのがちょっと・・・」 「俺は、そんなに悪い気がしないけどな!」 リュウイチの言葉にサクラは恥ずかしそうに下を向いた。 「そうなの・・・リュウちゃんがいいならいいけどさ・・」 リュウイチは、ゆっくり歩くサクラに足並みを揃え、 歩きながら時計を見た。 (このペースで歩くと10分くらい遅刻だな・・・)
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