序章

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6月の雨季せいで、晴れの日よりも雨の日が多くなっている近日。 車のフロントガラスを磨いているワイパーは、 左右にせわしなく動いていた。 雨が降っているにも関わらず、雲の間から太陽が顔を出していた。 助手席に座ってた男は貧乏揺すりをしながら、 助手席でタバコに火を点け窓を全開に開けた。 「おい!今日は何日だ!?」 後輩刑事は、運転席から助手席に座っている男の窓を、 閉めて男の質問に答えた。 「12日です。  それと先輩!窓空けないで下さいよ。雨が入るじゃないですか。」 助手席に座っていた先輩刑事は、 後輩刑事が閉めた窓を全開に開けて言った。 「ったくうるせぇな!それで?被害者が殺された日は?」
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