序章

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2人が事件現場に辿り着いた頃には、他の刑事達がそれぞれ作業をしており、 被害者の周りを調べたり、寺の住職に詳しい話しなどを聞いていた。 先輩刑事は、車のエンジンが切るのも待たずに扉を開け、 周りにいた刑事達に挨拶もせず、急いで遺体の元へ行った。 「先輩!・・・先輩!!」 後輩刑事は、先輩刑事の後を周りにいる警察関係者に会釈をしながら、 付いて行った。 先輩刑事は遺体の顔を確認すると、遺体に背を向け、 後輩刑事に手を差し出した。 「おい!俺は他に行く所があるから、車のキーをよこせ!」 「先輩!鑑識の話とか聞かなくていいですか?  勝手な行動ばかりしていると、課長に怒られますよ?」 「ったく、だからオマエは駄目なんだよ!  上には適当に言っとけ!」
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