序章

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ユミコの家に向かっている途中で、携帯電話が鳴った。 「なんだ!?」 「先輩!死因がわかりました!」 「なんだったんだ!?」 「窒息死です。」 「そうか・・・争った形跡は?」 「争った形跡はありません。凶器もありません。」 「じゃあ、どうやって殺されたんだよ!」 「絞殺です。」 「ロープみたいな何かで首を絞めたのか?」 「いえ、先程も言った通り凶器はありません。  まだ決定的なことはわかりませんが、  鑑識が言うには、両手で首を絞めて殺されたと思われます。」 「そうか・・・」 「先輩は、今どこですか?」 「被害者の家に向かってる。」 「えっ!?先輩・・・被害者と知り合いだったんですか!?」
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