序章

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(どういうことだ・・・凶器が無いなんて・・・  アイツはユミコを計画的に殺した訳じゃなかったのか・・・  そうだとしたら、たまたま逢って、殺したのか・・  ユミコは自分が殺される時、何故抵抗しなかったんだ。  ありえないだろ・・・  アイツ等の間に何があったんだ・・・  駄目だ・・・全然わからねぇ・・・  それにどうして、アイツはユミコの遺体を祈りを捧げている格好にさせ、  周りに花なんて置いて・・・・    やっぱり駄目だ・・・俺がここで考えても埒があかねぇな・・・) 男は、思考を精一杯巡らせたが、答えが見つからなかった。 「確か、ユミコの家はここだったな・・・  アオイちゃんは、母親の死を知らないんだから、  知ったらショックだろうな・・」
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