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春休みを終え、体育館に学生が集合し、始業式を行っていた。 アオイは、眠気と戦いながら、たまに頭をユラユラと揺らして、 壇上に立つ教師達の話を聞いていた。 「みなさんおはようございます。  去年まで1年生だった生徒は2年生になり、  2年生だった生徒は3年生になります。  新入生の手本となる様に、学生生活を送って下さい。  次は、前園校長先生の挨拶です。」 校長は教師に呼ばれ、壇上に立ちマイクの位置を確認した。 「みなさん。おはようございます。・・・・」 桜の花びらが、校舎の周りを取り捲いて、春の季節を感じさせた。 ユカリは、校長の話が長く、暇を持て余したので、 目の前に立っているアオイに話かけた。 「ねぇ、春休みなにしてたの?アオイ?」 「えっ!?バイトしかしてないよ。ユカリは?」 「私は、彼氏と一緒だったよ。」 「えっ!?ユカリ彼氏できたの?」 「うん。」 「誰なの?」
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