如月は勇気を振り絞ったりしてみる

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「えーと、みなさんは先程の校長の話を聞かれていかがでしたか?」 生徒は何を言っているのか分からない表情をしている。 当然か。 「自分は正直に言いますが――不愉快です。 生徒をまるで学校の知名度を上げるために言う物言い、自分は勉学に集中と言われたことからそう感じずにいられません。 さらに年長者の言葉に従い敬う?――そんなこと言語道断だ! 俺ら生徒は年長者の言葉に従っていくのではなく、耳を傾け参考にして成長していく存在だ。 ここにいる生徒にも人を選ぶ権利はあるし、学校の過ごし方を決める権利がある。 よく考えろ、何のためにこのはな坂高校に入学したんだ? 将来のためという奴もいるだろう。けどな、今この瞬間みんなは何をしたい? 俺はこの学校で青春をしたい。 勉強を疎かにするつもりもないが、遊ばないつもりもない。 よく考えて動け、みんなが本当にしたいこと……後悔をしない学校生活を共に送ろうじゃないか!! 以上で新入生代表、黄瀬良行の挨拶を終わる」 壇上から見える校長に恨めしそうな顔。 悪くないな。 全身を充実感で満たされながら戻る中、1人の生徒と目が合った。
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