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「なら行動するんだ」
如月さん自身も分かっているからこそ俺を待ち勇気を振り絞って話しかけてきたんだろう。
その勇気はどれほどのものか知らないがかなりの勇気が必要だっただろう。
「今、俺に話しかけてくれてきたようにみんなにするんだ――そうしたら自然と集まってくるよ」
「けど、私地味だし……」
「なら直せ、俺も手伝ってやるから」
「いいの?」
「当たり前だ。俺たちは友達だからな」
相談相手になってあげる。
友達になる理由としては充分だろう。
「う゛ぅ……で…出来…るが…な゛?」
「泣いている奴は出来ないだろうな」
「な…泣いでな゛い!」
目から溢れる涙を制服の袖で拭い、外した眼鏡を右手で持って強がってみせる。
何か急展開だけどもこういういうのも悪くないな。
まさに青春だ。
「よし、近い目標を決めようぜ」
「目標?」
「あぁ、それを自分のモチベーションにするんだ」
やはり何事も目標を決めないとやる気が出てこないからな。
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