如月は勇気を振り絞ったりしてみる

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「あら、おはよう良行」 「おはよう母さん……ってやっぱりか」 机に並ぶ料理の数々。 シチュー、ステーキ、ハンバーグ、麻婆豆腐、刺身、唐揚げ、サラダに締めと思われるデザート。 肉率高いな。 「母さん、朝からこんなに食えないよ」 「けど息子の入学式何だし、朝から祝いたいじゃない」 「そうですぞ」 凛も同じで母さんの言葉に首を傾げてくる。 そんな母さんの名前は黄瀬怜子(きせれいこ)といい、凛と同じ黒髪が美しく見える人で近所では“大和撫子”と言われている。 俺から見ても二児の母とは思えない若さだけど。 父さんは今は家を空けることが多く、海外出張などで海外に行き仕事をしている。 一応は昨日の夜に入学祝いの電話をもらっている。 「制服を着こなしてさすが私の息子ね」 「凛の兄上でもありますぞ!」 「ハハ、冷める前に早く食べないか?」 そういい俺は手前にあるステーキから食べ進めていった。
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