如月は勇気を振り絞ったりしてみる

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「私です。Iです」 凛が将来の相手と。 「凛も冗談が上手くなったな」 「もういいです!学校に行ってきます」 「ちょっと待て」 俺はリビングから出ようとする凛を止めた。 「何ですか?私は怒っている「上手く結べてないぞ」…のですよ?」 急いでいたか知らないが自慢のポニーテールが乱れている。 「直してやるから戻って来い」 「あっ、はい」 膝の上に凛を乗せると馴れた手つきで髪を直す。 よく手入れされている髪だ。 「これで良し、行っていいぞ」 「兄上……」 「生徒会長がだらしない格好だとみんなに示しがつかないからな」 「が、頑張って参りますから、兄上は私の応援をしていてください!!」 勢いそのままで家から出て行ってしまった。 俺も学校に行くか。
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