4人が本棚に入れています
本棚に追加
「私です。Iです」
凛が将来の相手と。
「凛も冗談が上手くなったな」
「もういいです!学校に行ってきます」
「ちょっと待て」
俺はリビングから出ようとする凛を止めた。
「何ですか?私は怒っている「上手く結べてないぞ」…のですよ?」
急いでいたか知らないが自慢のポニーテールが乱れている。
「直してやるから戻って来い」
「あっ、はい」
膝の上に凛を乗せると馴れた手つきで髪を直す。
よく手入れされている髪だ。
「これで良し、行っていいぞ」
「兄上……」
「生徒会長がだらしない格好だとみんなに示しがつかないからな」
「が、頑張って参りますから、兄上は私の応援をしていてください!!」
勢いそのままで家から出て行ってしまった。
俺も学校に行くか。
最初のコメントを投稿しよう!