如月は勇気を振り絞ったりしてみる

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「蒼いな」 空を見上げると雲1つない青空が広がっている。 このはな坂高校は進学校のため倍率が高い。 しかし、徒歩で20分の距離と魅力的だったため決めた。 「よう、良行」 それでもやはり20分も歩くのは面倒だな。 「おい!無視かよ」 「何だよ楠田」 俺の話しかけてきたのは小中同じの楠田という奴で何故か下の名前は分からない。 「さすがイケメン、制服が似合ってるねー」 「うっせ、お前は制服に着られてるわ」 紺のブレザーで襟に赤のラインが入っており、ブレザーと同じ色のズボンを履いている。 女子は下がスカートの形になっている。 正直制服は地味だ。 「良行くんは高校で何人に告白されるんだろうな?」 「どうでもいいよ」 中学では何回も告白された。 自分がモテないとは思わないが、高校では自分よりいい男何て何人もいるだろ。 それに楠田は顔はいい。顔だけは。 大事なので2回言わせてもらった。
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