如月は勇気を振り絞ったりしてみる

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「それよりも俺のかわいい子探しに付き合ってくれよ」 「いやだよ、どうせ胸ばっか見てるんだろ?」 「当たり前だろ、女性の象徴は胸だ。大きいほど良いものだ」 だからお前は残念な奴なんだよ。 「それに俺は挨拶があるから」 「挨拶?」 「あぁ、新入生代表のな」 成績優秀者が毎年行う権利。 今年は俺が言うことになっている。 「そんなに試験よかったのか?」 「まあな、鉛筆転がしている楠田とは違うんだよ」 「しかしよ、新入生代表の挨拶って言えば壇上で挨拶するんだろ?」 「あぁ、紙にはそう書いてあったぞ」 それと言う内容までも書いてある。 それでも後半は自分で考えないといけないけども。 「それなら壇上でかわいい子探してくれよ」 「緊張してそれどころじゃねぇよ」 このあとも学校に着くまでずっと楠田のかわいい子トークを聞かされ続けた。
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