果林ちゃんの学校生活

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――キーンコーンカーンコーン。 「おはよー。」 「おはよー。ゆきちゃん。」 いつものざわざわした教室。友達にあいさつをして、自分の席にむかう。 あたしの席は窓側。春のポカポカ太陽がきもちいい。 「ねぇ、遊ぼうよ。」 声をする方をみると、いたずら好きの風の妖精さん。 ちなみに、風の妖精さん達は何人もいたりする。名前はあるみたいだけど、あたしには発音できなかった。 学校でうかつに返事できないの知ってるのに、にこにこしながら話しかけてくる。 「果林ちゃん、みてみて~。」 空を自由にクルクル回る姿は結構見ていて飽きないんだ。 「果林ちゃん、宿題やった?」 ゆきちゃんの声にはっとする。 「うん。してきたよ。」 あわててランドセルから教科書とかを取り出して机の中にいれる。 危ない、危ない。みとれるとこだった。
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