rookie

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『異能解放だコラァ!!!』 熊は能力を解き放ってしまった 『覚悟できてんだろうな!!』 熊の能力は“金属強化系” 手に握っている、鉄パイプを硬質化させた 『既に硬い物をさらに硬くしてどうすんだよ』 呆れ顔で守男は言った。 『てめぇの頭をかち割るんだよ!』 守男は人目のつく裏庭まで逃げる事にした。 『ちょ、ちょっと親びん落ち着いて!』 『黙れぇぇ!!』 辺り構わず鉄パイプを振るいまくり 窓ガラスや花瓶などを暴風の如く 破壊 『マジでやり過ぎだろ...』 守男は逃げながら言った 鉄パイプタイフーンの渦に入ったら一溜まりもないであろう 『待てコラァぁぁ!!!!』 守男は裏庭についた 3階の渡り廊下から一人の女がこちらを凝視していた 『ん?』 守男が女に気付く すると女は裏庭に飛び降りた。 女が守男達に急接近 『なんだアイツ...熊の仲間か?』 『守君...そこ退いて』 は?守君?何、あだ名付けてんだ その女はそのまま人差し指を突き立て 守男の後ろにいた熊に 『...乾坤一擲!』 『!?』 ドスッ!!!! 鈍い音がなった 鉄パイプが折れ、熊は裏庭から体育館の頑丈な扉に 勢いよく飛ばされていった。 おいおい、あの巨体を...軽く体育館まで100mはあるぞ... 女の指圧は凄まじい威力だった 女は飛ばした熊の元まで歩いた 泡を吹きながら気絶している熊は体育館の扉にめり込んでいた。 その光景を目の当たりにした守男は勿論 忍び足で裏庭から去っていた 『君だねーここらへんで番長面してる痛い子は』 勿論、熊は気絶しているため反応はない 『もうそういうイジメとかやめてくれない?』 『ァアー』 熊の意識が朦朧としていた 『私の仕事増えるから、やめてね?...じゃないと...』 熊の耳元で何かを囁いた その頃 守男は屋上でその光景を隠れるように見物していた 『あ、あ、あれはマジでやべぇ...』
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