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ピーピー ピーピー
目覚ましアラームが部屋中に響き渡る
守男は目を覚ました
『あ.....あ...朝か』
『また嫌なもんを見たな...』
守男はカレンダーを見た
『今日は金曜か』
『フハァ~』
守男はベッドから起き上がり背筋を伸ばし、大きな欠伸をした
『あ”ぁ?気分が悪ぃ...学校でも休んで散歩でもすっかなぁ』
と言いつつベランダのカーテンを開けた
『!?』
そこにいたのは守男の見知らぬ男であった
『ちーっす』
開けてと言わんばかりに手で合図した
守男はベランダの扉を開けた
『てめぇか』
『な、なにがですか?』
『何が?じゃねぇーだろ』
『俺らの凛はお前が好きだったんだ』
『はい?』
『なのによぉ、急にお前に対して凛が無関心になってよ』
『へ、へぇー』
『無関心っつうか、お前の事を知らないと言い出した』
(誰だろう...)
『てめぇ...振ったのか』
(振った?何言ってんだ??)
守男は男の話を聞いているが
まだ頭が寝起きのせいか思考回路が鈍く
話の内容を理解していなかった
『いやー、振るにしろ、凛があんなに無関心になるか?』
『凛からは覚えてないって言われたぞ、どんな振り方したんだ?』
『はい?』
『だからぁ、どう振ったらあんなに凛が無関心になるんだ?』
(告白されてないんだが...)
『いや、誰からも告白されてないんですけど』
『へ?』
男は顔をきょとんとさせた
『そ、そうか』
『じゃあ用はねぇ』
『は...はぁ』
(朝からめんどくせぇーよ!!)
男はベランダから飛び降りた
男は地面に着地しずにそのまま浮遊し、学校の方角へ
飛んで行った
『朝から何だったんだ...』
守男は男の容姿を脳内再生していた
『そういやぁ...風紀員のバッジを付けてたな...』
『あ、そうだ』
守男は学校へ電話した
プルルルルプルルルル
電話向こうでコール音が鳴る
ガチャ.....
『こちら南異能研究科大学付属高等学校で教師をやらせて頂いている井上です』
『もしもし、生徒番号0番の2年生の谷沢 守男です』
『あー守男さん、今日はどうされました?』
『今日は具合が悪いんで休みたいんですが』
『了解致しました』
『では失礼しまぁーす』
『電話ありがと....
ガチャ
守男は用件が済んだので最後まで聞かずに電話を切った
学校へ行かずブラブラと散歩する予定である
『さて支度でもすっかな...』
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