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斜め前で眼を細め、私の事をじーっと見る鈴木。はっきり言って、怖い。 二人とも無表情だし。 「……本当に大丈夫か?」 「たぶん。熱でも有るんだと思う――」  ただ苦笑いを浮かべるしかない。今日はこれで誤魔化せたとしても、明日からはどうするか。 考えると、本気で頭が痛くなってくる。 「お大事に。風邪うつされたら嫌だから、さっさと帰れ」  鈴木に冷たく言い放たれる。その言葉に背中を押されるように、教室に戻り荷物を取って、学校を後にした。
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