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「明日からどうしよ――」  頭を掻きながら、答えの出なそうな独り言を呟く。 あまり違いすぎても周りに不信感を抱かれ、孤立しかねない。自分でも訳の分からない状態なのに、独りになるのは嫌だ。 誰かと一緒にいるとしても、きっとそれは昨日までの”僕”と一緒にいてくれるのであって、”私”とではない ――そう考えると虚しくなってくるが、紛れもない事実だろう。 完全に独りよりは幾分かマシか。  何度か頭上を電車が通り過ぎ、壁から伝わってくる振動に 『とりあえず、性別が変わっただけで生きてるんだ』 という訳の分からない実感を得ながら時間を潰す。 それでもどうにも成らなくなり、時間は早いが帰路についた。家に母が居るだろうが、適当に言い訳すれば良いや。 ――もう、どうにでもなれ。
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