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 いつもと同じ景色を見ながら学校へ向かうが、今までとは違い―― 自分のものなのだろうが、全くそんな気がしない制服が、余計にこの世界を居心地の悪いものにさせる。 人が着ているのは見慣れているが、自分が着るのとは訳が違う。 だからと言って今の状態で、今までの制服であるセーラー服を着たら、確実に”変態”というレッテルを貼られる事だろう。 「そのままたらたら歩いてると、遅れるぞ?」  不意に声を掛けられ、横を見るとそこには私を振った男――吉村悠斗(よしむら・ゆうと)の姿があった。
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