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「まだ生きたいですか」 「わっ!?」  さっと私の隣に来た人影に思わず声をあげてしまった。私は辺りを見渡したが、野次馬の視線は“私”の方に向いている。…当たり前か。  私は突然現れた人影を見た。  見た目は十代前半の幼さがある少年。短髪で丸い目に、幼げな輪郭。白い服に黒いズボンのラフな格好だ。 「お若いのに可哀想ですね…」  少年は“私”に近づき、膝を曲げてしゃがんだ。 「えっと……?」 「ああ、すみません。僕、レオと言います」  苦笑いを浮かべ、すっと立ち上がった。それは子供らしさが感じられない大人びた口調だった。 「あ、はい……」  どうすればいいのだろう。その一言。 「はじめまして、渡辺 光希様。僕は貴女をお助けに参りました」 「えっと……私の名前を? それに助けって?」
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